こんなところに!万能な発泡スチロールの使われ方

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容器・緩衝材の発泡スチロール

私たちが普段から目にする発泡スチロールと言えば容器や緩衝材のものですよね。ただ、この2つは同じ発泡スチロールでも種類が違います。食品などの容器になっている発泡スチロールは「PSP(発泡スチレンシート)」、家電などの緩衝材になっている発泡スチロールは「EPS(ビーズ法発泡スチロール)」と呼ばれるものです。

まず容器になっているPSPから説明していくと、おそらくこれは最も目にする機会の多い発泡スチロール。肉類や魚類のトレーにとどまらず、カップ麺の容器や納豆の容器、コンビニ弁当の容器や牛丼店の丼など、非常に多くの食品関係に使われています。PSPが登場するまでは生鮮食品は対面販売が一般的だったわけですが、PSPが登場したことでセルフサービス販売が実現。それによって人件費が削減された結果、今のように安価で新鮮な食材が手に入るようになったわけですね。

また、食品の温かさや冷たさを保持するのもPSPの特徴のひとつ。温かいものはなるべく温かいまま、冷たいものは冷たいまま、適切な状態を維持してくれます。しかも、PSPなら中身が熱い状態でもそこまでは熱くなりません。そのためカップ麺なども片手で持った状態で食べることが可能です。他にも水分を逃がさない、生鮮食品の酸化を防ぐなどの役割を果たすのがPSP。現在の便利な生活のためには必要不可欠なものと言えるでしょう。

次に緩衝材となるEPSについても触れていきましょう。EPSは冒頭で話したように家電の緩衝材などに使われる発泡スチロールで、PSPが原料を発泡剤で数倍から数十倍に発泡させているのに対して、EPSは50倍程度に発泡させています。要は同じ原料でもEPSの方が大きいことが多いわけですね。実際、大型家電の緩衝材として使われることも多々あり、テレビやパソコンなどを購入した時にはつきものです。

最近の家電は薄型化や高性能化などから衝撃に弱いことも多く、もし緩衝材となるEPSが存在していなければ搬送中に破損してしまうことも少なくないでしょう。そんな恐ろしい衝撃から家電を守ってくれるEPSもPSPとは違った形でなくてはならない存在の発泡スチロールです。ちなみに、家電などの搬送以外にも住宅関連に使われます。このように、容器と緩衝材の発泡スチロールだけでも大きな違いがあるのです。これ以外にも発泡スチロールの種類はありますので、今回の内容で気になった方は調べてみるといいでしょう。発泡スチロールも実は奥が深いものです。

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